2011年11月26日土曜日

Poikien Talo(Boys House)

みなさんこんばんわ。

湯浅とともに今フィンランドでユースワークの実践を見ている若林勇太です。

ここでブログを書くのは初めてなので簡単に自己紹介を。
僕は静岡県立大学の学生で、YEC(若者エンパワメント委員会)という若者の社会参加を活性化する団体に所属しています。その活動の中で若者の社会参加やエンパワメントに興味を持ち、イギリスに6ヶ月間滞在しNew Horizon Youth Centreというユースセンターでユースワークの修業をし、その他にもイギリスの若者支援関連の機関を訪問していました。
この様子はYECのブログで簡単に報告をしているので、良ければご覧ください!


そして今はフィンランドに来て同じように若者支援に関連する機関を訪れている最中でございます。

さて、このブログでは今回訪れたPoikien Talo(Boys House)の報告をします。

フィンランドでは男性に対して、例えば男らしくあるためにあまり多くを語らない事や、泣かないなどのステレオタイプが存在します。Poilien Taloはこのような差別や偏見に対して活動をしており、10歳から28歳の男性であれば誰でも仕事・学校・家族の問題・友達関係・ドラッグ・メンタルヘルスなど困難な問題を抱えている若者に、安全な居場所を提供し、彼らが話したいトピックならなんでも話せるような機会を提供しています。Poikien Taloは11人が社会のリソースとして認識されることを信じ、差別と戦い、文化・民族・社会的バックグラウンド・宗教・セクシャリティ・意見・健康状態・障害などに関係なく、ここに来ているすべての人を平等に扱っています。

ここでの活動はジェンダーセンシティブの理念に基づいており、これは1人の人に接する時に性という物に関心を持たずにのっぺらぼうに見るのではなくて、その人のジェンダーが育った環境の影響を受けていることを踏まえ、その人固有の立場や来歴、考え方に配慮し、ジェンダーに関わる全体を見出しつつそれらを尊重して関わる事を言います。
主な活動として、1対1での相談、CDの作成などのグループ活動、そして自分の息子に対して不安や心配事を抱いている両親との相談を行っています。
利用者が談笑をしたり活動を行う部屋


この地域の若者の特徴として、友達がいなかったり、将来に希望が持てなかったり、親がいなく信頼できる男性の姿がいなかったなどの理由で社会から孤立した若者が数多くいるといいます。
オフィス。この奥の椅子に座ってディスカッションを行いました。


社会的包摂を進めるのであれば、come together・work togetherを進めていくべきだと思うが、あなたたちはなぜ男性だけに活動領域を絞っているのかを聞いた所、私たちは男性だけの社会を作ろうと思っているわけはなく、包摂を進めていかなければいけないと思っている。また男性と女性は平等だと思っている。しかしそれと同時に、男性なら誰でも受け入れられる場所を提供し、特定のニーズを満たさなければいけないと思っている。なぜならフィンランドのある調査によれば、男性はより健康の問題や自殺、暴力などに巻き込まれているとの結果が出ており、男性はよりリスクに侵されている。だから男性だけの居場所だけが必要だと思っていると回答してくれました。


1対1の面談に使われる部屋


また、ここに来る男性に対してスティグマを張っている事についてどう思うかを質問した所、Poiken Taloはある特定の問題にアプローチしているセンターではなく、問題があるないに関わらず、対象年齢内の男性であればすべての男性が利用できる。また例えばソーシャルサービスやその他専門的機関と違って、ここでは名前や自分たちが答えたくない事は答えなくてよく、利用者にとって利用しやすい環境を提供している従って利用者達は自分は問題なんだと感じる事はなく、私たちはスティグマを張っているとは思わないと回答してくれました。
話を伺ったAntiiさん。サイコセラピストを資格を持っています。


以上です!それでは続報をお待ちください!














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